デジイチ持って、あした、どこに行く?

PENTAXデジタル一眼レフカメラを片手にどこに行こうか悩む日々です(笑)

M42レンズ Carl Zeiss Jena Flektogon 20mm F4.0の描写力は果たして?

初めてのM42レンズ購入

K-1購入以来、フルサイズ対応レンズはFA35mm1本のみしか所有しておらず、物足りなさを感じてました。

 

DA☆55mmはフードを外せばフルサイズ画角で使用できるとのことですが、まだ試せてません。フードを付けて使用した場合では周辺光量がだいぶ低いです。それも味だと言われればそれまでですが(笑)

 

クロップ機能によりAPS-Cサイズ用のKマウントレンズも使用できますが、やはりフルサイズセンサーを最大限活用して撮影したいというものです。

 

今現在リコーより発売されてるフルサイズ対応レンズの

『広角15-30mm、標準ズーム24-70mm 望遠ズーム70-200mm』

のF2.8シリーズは正直揃えたいが、そんなに僕はリッチマンではないので(笑)

 

f:id:candy-go-crazy339:20160826215743p:image現在のKマウントレンズのラインナップ。 

 

なので、せっかくフルサイズ機を手に入れたわけですし、フィルムカメラ時代のオールドレンズでK-1を楽しんでみよう!と思い至りました。

 

フィルムカメラのフィルムサイズは横36mm×縦26mm、フルサイズデジタル一眼レフカメラのセンサーサイズ、約36mm×24mmと焦点距離がほぼ一緒。当時のレンズをフルサイズセンサーの領域めいいっぱい使って撮影できるということです。

 

 

さっそくM42レンズについて色々調べて見ることに。

              ‥‥(๑º ロ º๑)!!

めちゃくちゃ種類あるやないかい(笑)

 

これじゃ何がいいのかよくわかりません(笑)

国内外メーカー問わず種類が豊富!!

さすが国際基準のマウントとして各国で作りまくってたM42マウント。

国内で気になるはやはり、旭光学のASAHI PENTAXとして発売されていたタクマーシリーズ。

時代変遷と共に進化してきたレンズはそれと共に名前も変わっています。

 

〇タクマー 

完全マニュアルレンズ

 

〇オートタクマー 

レリーズボタンと連動して設定した絞り調整値まで絞り込まれる仕様のレンズ。撮影後絞りを手動で開放に戻す作業が必要だった。

 

〇スーパータクマー 

完全自動絞りタイプのレンズ。

 

〇SMC (Super Multi Coted) タクマー

当時初の多層コーティングを施し、描写力が格段に上がったレンズ。

 

旭光学のASAHI PENTAXレンズ、特にSMCタクマーの50mm f1.4がかなりの銘玉だと評判なので気になりますが、今回僕が手に入れたのは、

 

Carl Zeiss Jena Flektogon 20mm F4.0

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ゼブラ柄がなんともイイ感じ♪

K-1に装着するとこんな感じになります。

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  か、カッコイイ!!(〃艸〃) 

 

これは旧東ドイツ時代に現在でも有名ブランドであるCarl Zeissが作っていたレンズ。

F8くらいまで絞ると、非常に被写界深度が深い、いわゆるパンフォーカスな写りになるのが特徴です。接写も得意なようでマクロ撮影のような使い方もできるとのこと。

 

Carl Zeiss Jenaのレンズもまた銘玉が多いということでヤフオクにて落札しました。

 

あ、1つ大事な話をするのを忘れてました。

KマウントボディにM42レンズはそのまま装着することができません。バヨネット方式のボディにねじ込み式のレンズですから当然ですね。

 

その際に必要になってくるのが、K→M42に変換するマウントアダプターというものです。

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宮本製作所のRAYQUALブランドのM42→PKマウント変換アダプター

 

PENTAXからも純正の変換アダプターは販売されてます。

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左がRAYQUAL

右がPENTAX純正

 

何が違うのか?

 

M42レンズの一部にはマウント上部に絞りピンなるものがあります。

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※諸事情あって写真はsmcタクマー50mmのマウント部を使用してます。

 

この絞りピンは押し込まなければ絞り羽根が動かない仕様になっています。

 

RAYQUALの変換アダプターにはこの絞りピンを押し込むように枠が取り付けられていますが、純正変換アダプターにはこの絞りピンを押し込む為の枠がありません

 

その為、RAYQUAL社の変換アダプターでは絞りを手動で設定できるのに対し、純正変換アダプターでは絞りを開放でしか撮影できない仕様となっています。

 

今回 K-1にはRAYQUALの変換アダプターを付けてフレクトゴン20mmF4.0を装着しています。

 

ということで、今回は

PENTAX K-1にこのCarl Zeiss Jena 20mm F4.0

そして

PENTAX K-3ⅡDA☆55mm

の二台を使って近所の向日葵畑を撮影してきました( ´ω` )/

 

お気に入りのマウンテンバイクに乗って、JR線沿線沿いにある農道まで行きます。

 

まずは

K-1とFlektogon 20mm F4.0

 

※今回はJPEG撮って出しの写真を載せてみます。

 

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広角らしい広い画角です^^*

持ち味のパンフォーカス気味の写り。f値は8.0で撮影。ただ全体的にピントが若干モヤっとしてる?あと、左下の向日葵がブレてます。

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少し寄って撮影してみました。

F4.0ということで若干ボケは弱いですが、悪くないかな。

こうして寄って撮るとピントが合ってるところの存在感がすごく出る。遠近感が強い印象。

 

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奥行を意識した1枚。

全体的にコントラストは淡い感じを受けます。手前のマウンテンバイクにピントを合わせましたが、やはりモヤっとしてる。f8.0で撮影。

これ以上絞るとファインダーが真っ暗でとても撮影できませんでした。ライブビュー撮影するしかないようです。

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さらに寄ってもう1枚。

だいぶ寄ってますこれ(笑) すんごい!こんなに寄れるもんなの!?

こちらもピントを合わせたところが際立ってます。立体感がすごい。

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見渡す限りのひまわり畑です。広角の良さはこういうところですよね。

 

続いてK-3ⅡとDA☆55mmで撮影したもの。

別に比較対象として撮ったわけではないのでこちらはLightroomでREW現像済みです。

 

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焦点距離55mmですが、フルサイズ換算で 84mm程度の画角。寄らずともこんな写真が撮れるのはさすが。

 

 

『Carl Zeiss Jena Flektogon 20mmF4.0で撮影して感じたこと

 

絞り気味で撮影するときの若干のピントの甘さ

まぁ許せる範囲です。パンフォーカス撮影はさすがといったところで被写界深度の深さは素晴らしいと思う。

 

開放で被写体に寄って撮影した場合のピントを合わせたところの存在感がやばい。

この写りは個人的に好きです。やはり見せたい被写体にグッと目が行くような撮影ができるっていうのはいいです。

 

全体的にコントラストは淡め

発色の弱さはオールドレンズならではなのかも。きっとこの発色が合う被写体にいつか出会えると思います。

 

ピントリングが軽すぎる

K-1のピント合わせはシビアだなーと感じていたところだったので、リングが滑るように回ってしまうと位置決めが難しい。

これがデフォルトなのか、40年ほど前の中古品ということで、これまでのユーザーによる調整なのかはわかりませんが (笑)

 

使っていて楽しいレンズ

マニュアルで撮影する場合、露出計は機能しませんし、フォーカスエリアは中央1点でしか合わせられません。オートフォーカスなどまず有り得ません。

ですが、だからこそ、自分の感覚と被写体に向き合う時間というのをよりリアルに感じられる気がするのです。

最高の一枚にする。そのための感覚をカメラとシンクロさせる。なんかすごくイイじゃないですか!楽しいじゃないですか!

 

もちろん絞り優先自動露出モードでの撮影も可能です。

 

 

ヤフオクや海外オークションサイトのeBayなどでM42レンズは比較的簡単に手に入れられます。

 

と言ってもこれらは全て中古品となるので落札前に必ず競売品がどのような状態で出品されているものか、出品者の評価はどうなのかは必ずチェックしておく必要があります。

 

こういったオークションサイトが不安な方はカメラのキタムラのネット販売でもたまに販売されているのを見かけますので利用してみてはいかがでしょうか?

 

※この数日後、ASAHI PENTAXのsmcタクマー50mmF1.4をヤフオクにて落札しました( ´ω` )/